やわら香な屋久島

この4月から工場で精油を作っている小西(こにたん)と申します。よろしくお願いいたします。 
屋久島は5年目ですが、まだまだ発見することが多い日々を送っています。 
屋久島では特に自然が深く、簡単には目にすることができないものが多くあります。 
そこで、今回は普通には目にすることのない屋久島の自然を紹介します。 
 
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手の写真ですが、「花」も写っているのがお分かりでしょうか? 
では、こちらの写真では? 
 
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人差し指と親指の間に500円玉程の花が咲いています。 
花だけ拡大すると・・・ 
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これはランの仲間でタブガワヤツシロランという名前です。 
「タブガワ」とはこの「やわら香」がある屋久島の集落の名前、「椨川」です。 
もともと台湾の一部でしか見つかっていたこのラン、台湾以外では2015年4月に屋久島の椨川で初めて見つかりました。 
 
植物と言えば、緑の葉っぱがあるものですがこのランには見当たりません。 
光合成をしないからです。 
栄養源はキノコです。その為、小さく緑がなくても生きていけるのです。 
栄養源となるキノコは150年以上人の手が入っていない森でしか見つかりません。 
実は、このランが咲く森は世界遺産にも国立公園にもなっていません。 
椨川の森にこの小さな花が生き続けられること祈っています。 
 
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更に、このランの花粉を運ぶのはハエ、それも2mm前後の小さなショウジョウバエです。 
この時もショウジョウバエがやってきました。 
ショウジョウバエが花の中に入ると、花弁の一部が変形し、花の中にハエをとじこめます。 
とじこめられたところには雄しべ(花粉)もあり、自然と体に花粉がついてしまいます。 
そしてハエは花粉を他の花へと運びます。 
こんな不思議なカラクリもあるんです。 
 
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地面すれすれに花が咲いています。 
これは屋久島固有種のクワイバカンアオイ。 
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徳川家の家紋、三つ葉葵のモデルとなったフタバアオイの仲間です。 
花はキノコに擬態していると言われています。 
 
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最後はコケの中にひっそりと生えるヒメチャルメルソウです。 
こちらも屋久島固有種です。白谷雲水峡で写真を撮りました。 
花の高さは指よりも低い、小さな植物です。 
屋久島には縄文杉を始めとするでっかい自然もありますが、小さな自然も面白いですよ。

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