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なおみ
店長のナオミです。
GWも明けて、元号も変わり、気分も一新、
ひとごこちついたところです。
屋久島の自然の営みは変わることなく巡り、
そろそろシャクナゲ登山が楽しみな季節です。
さて。
少し間が空いてしまいましたが、
屋久島町観光PRポスター制作者による
ポスター解説連載の第3回です。
(紹介のいきさつはコチラ
http://yawaraca.jp/blog/yakushima-letter/7843/
[屋久島町観光PRポスター連載 #0] )
屋久島の伝統や文化に惹かれたことも
移住のきっかけの一つだった私にとって、
屋久島の山岳信仰はまさに「憧れ」。
第3回は『 004_A4_岳参り 』です。
(解説連載は、許可を得て、皆川直信氏のテキストを
原文そのままにこのBlogに転載しています。)
屋久島町観光PRポスター連載#03
【 004_A4_岳参り 】
「3 わたくしたちは、歴史と伝統を大切にし、
自然資源と環境の恵みを活かし、
その価値を損なうことのない、
永続できる島づくりを進めます。」
島外の人にとっては屋久島は
「自然」というイメージだと思うんですが、
その「自然」が育て上げた人がここで生活しています。
決して人は自然を作っているわけではありません。
よく自然を「管理する」とか「保護」するという言葉が聞かれますが、
それはちょっと違うなと。
恵みを享受するのが人間で、保護されているのは人間。
「自然資源と環境の恵み」が
屋久島で暮らす人々の「歴史と伝統」を作ってきたわけです。
消えつつある伝統もありますが、
それでもなお受け継がれている行事がたくさんあります。
そこで島のソウルイベントでもある「岳参り」の写真。
何パターンか作成して、
やはりこの「岳参り」が形になりました。
岳参りについて書き始めると、
本1冊以上になると思うので、ここでは書きません。
簡単にいうと、
集落の代表が山の頂上にある祠にお参りに行く行事です。
「修験道」や「山岳信仰」的な
宗教的な要素もあるとは思うんですが、
もう少しシンプルな感じがします。
自然と恵みに感謝する感覚で、
友達に「ありがとう」というのとはちょっと違う感覚です。
根源的というか、心というよりは体が発する言葉というか、
そんな「ありがとう」です(うまく説明できません!)。
昔、楠川という集落ではトビウオが豊漁だった時に、
そのトビウオを持って山に登り、
山頂の祠にお参りに行ったそうです。
そんな「ありがとう」です。笑。
屋久島憲章を作成した柴鐵生さんは
永田地区の岳参りを復活させた方です。
だからこそ、ただ「自然を守ろう!」ではない、
自然の上で人が生きていることを再確認させるための狙いも
あったのではないかと思います。
僕は取材名目で
複数の集落で行われている岳参りに同行させてもらったのですが、
山並みが見え、パッとイメージできる写真だなと思い、
宮之浦集落の岳参りに同行した時の写真を使いました。
2012年のちょっと古めの写真です。
横型のいい写真もありましたが、縦バージョンです。
FUJIFILM FinePix s5pro F5.6 1/1250 -0.3露出補正 ISO200
(文章:皆川直信)
◆屋久島町HPからポスターをダウンロード
http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/info-business/20624/
◆美屋久(皆川直信)
http://biyakushima.com/
◆フォレック(古賀顕司)
https://phorek.com/
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