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なおみ
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屋久島のお祭り ~尾之間 祇園まつり編~
2019年7月19日:やわら香メンバー自由ノート,屋久島だより,島を記憶する
こんにちは!店長のナオミです。
台風が屋久島の近くを通過しそうな進路をたどっています。
お昼前から強風が吹いています。
ドキドキ・・・。
さて。
今日は屋久島のお祭りの一つを紹介します。
私の住む尾之間集落のお祭り、
「尾之間 祇園まつり」です。
[ 尾之間温泉建屋の前で奉納の舞があります ]
約300年前、尾之間集落で疫病が流行った際、
尾之間温泉横にある温泉神社に祈願したところ、
疫病はたちどころに治まったそうです。
お礼に「棒踊り」を奉納したことが由来で、
毎年旧暦6月15日にはこの棒踊りが奉納されます。
[ まずは神社でご神事 ]
棒踊りは鹿児島から伝わった農民武士の踊り。
子供たちと、保存会の大人たちが受け継いでいます。
男衆が向かい合って列を成し、
歌い手の歌に合わせて、
三尺の棒をカン!カン!と打ち合いながら舞います。
[ 子どもたちの舞 ]
セイヤー! セイセイ!
セイヤー! セイセイ!
掛け声と、棒を打ち鳴らす音が勇ましく、
ひらひらと背に垂らした飾り布が美しい。
[ かがんで打ち合う振りも ]
立ったりしゃがんだり、
跳ねたり回ったりしながら棒を振るい、
掛け声を上げて…、これはかなりハード!
しかも、
まずは「空棒(からぼう)」といって、
棒を当てない余踊り?を舞ってから、
「本棒(ほんぼう)」といって、
しっかりと棒を打ち鳴らす本踊りを舞うので2回で1セット。
[ 大人の舞はさらに雄大 ]
そして、温泉建屋前での奉納を終えると、
今度は、集落の中心部へ移動して、
そこで集落の人へのお披露目としてもう1セット舞うので、
計4回をこなします。
[ 路上で舞います!]
今年の最年少は小学校2年生。
初参加だったそうです。
しっかり舞っていましたよ!
最年長は60代。
ハードな動きにも関わらず、
どっしりと安定した足捌きと棒捌き。
貫禄の舞でした。
[ 温かいなまざしで年長者が見守る光景はまた胸に迫る ]
古き良き伝統文化が年中行事として色濃く残る屋久島。
そして、決して広くないこの島は
24の「集落」という暮らしの単位が存在し、
それぞれに独自の文化があります。
移住4年目の私ですが、
まだまだ知らないことがたくさん。
島出身者でも自分の集落以外の事は知らないことがあるそうです。
そのくらい多種多様な文化が混在するということがまた、
屋久島の一つの魅力なのかもしれません。
7月に入ると屋久島は各所で祭りが立て続いて大忙し。
一湊浜祭り、平内海中温泉祭り、
六月灯祭、屋久島御神山祭り、各集落の盆祭り…。
いつ訪れても、その季節の楽しみがある屋久島ですが、
こういったお祭りのある時期に来てみるのもまた一興。
大自然が特別な屋久島ですが、
大自然と共に生きる人々の営みもまた特別です。
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