屋久島 やわら香

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やわら香

香りに宿る、森の記憶

私達は、屋久島の森に蓄積された記憶を「香り」というカタチで取り出しています。
森の香りは私達のDNAに刻み込まれた記憶を呼び覚まし、本来の力を取り戻すきっかけとなります。

やわら香の“香り”ができるまで

香りを抽出する

間伐した原料を使い、「水蒸気蒸留法」で精油抽出をおこなっています。
最終的に、精油と芳香蒸留水を分離して香りの小瓶ができあがります。

山と海、そして人

島の暮らしを古くから「海十日、山十日、里十日」と、島の人は表現していたように、屋久島で数千年もの間続いてきた暮らしとは、人が自然と調和することでした。
しかし、この数十年の間に日本人の営みは大きく変化しました。
日本は経済大国になり、食べ物も、木材も、輸入品の方が安く手に入るようになったのです。
人が「植林」という形で手を入れ続けた森も、いつしか忘れられていきました。

里山に再び、人の手を

やわら香が使用させていただいている原料は屋久島の里山の森から搬出しています。
所有者が高齢になって管理ができなくなった山を、所有者といっしょに手入れをし、森づくりに取り組む過程で伐採された樹木などから、精油や香りに関わる物づくりに活用しています。
伐採された後には、鬱蒼としていた森に光が差し込みます。
そこに新たな命が芽吹くチャンスが生まれるのです。
また、時にはその場所にあった苗を植えることで、健康で強い、本来の森づくりへの一助となると信じています。

屋久島を活きる

屋久島はその場所と地形のために、特異な自然が育まれました。
屋久島には南国のような暑さもあれば、北国のような寒さもあります(雪も降ります)。

そして、林芙美子『浮雲』の中では「屋久島では一ヶ月に35日雨が降る」と呼ばれるほど雨が多く、時には嵐も吹きすさぶ、厳しい自然環境でもあります。
数千年生きるという屋久杉も、永きにわたって厳しく風雨にさらされ、油分が多く堅い杉となることで自然に適応してきました。

1.特別な香り

自然環境によって木々の性質が変化するように、その木々から採れる香りも地域によって変化します。屋久島には、ここでしか採れない香りがあります。

2.屋久島の水、そして、やわら香の水

屋久島は、山岳部では年間10,000ミリを越える雨量も珍しくない、潤いの島です。
縄文杉などの巨木の森、苔むす森の白谷雲水峡。大量の雨が降り注ぐからこそ育まれる、屋久島の美しい景色。やわら香では、白谷雲水峡付近の山々を水源とする水を精油の抽出や冷却に使用しています。

3.地杉で建てる

島内で育った木材を使って、屋久島の伝統的な工法で建てる。昔は当たり前だったことを、今も当たり前にやる。そんな考えのもと、私達の施設は建てられました。

やわら香の事業

私達は、自然を活力のある状態にすることは、人間の活力を取り戻すことでもあると考え、
森の持つ可能性を「香り」という視点で切り取った事業を行っています。