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なおみ
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自作蒸留器で屋久島の植物を蒸留!
2020年8月22日:やわら香メンバー自由ノート,屋久島だより,島の自然
こんにちは!
屋久島やわら香のセノオナオミです。
今回は久しぶりに自作の蒸留器で蒸留をしたので
その様子をお伝えしますね。
[ 蒸留の全貌 ]
え!蒸留器って自作できるの!?と
驚く方も多いですが、見れば納得。
「蒸留」のしくみは小学生の理科で習っているはずなので、
冷静に見ればとってもシンプルですし、
蒸留自体は歴史も古く、
昔から行われていることですから、
実はハードル低くできちゃいますよ♪
[ 図解してみました(左下から上→右へと読み進むと見やすいです) ]
さて。
今回蒸留したのは、屋久島に自生する桃の木の葉です。
ちぎって葉っぱの香りを嗅ぐと、
杏仁豆腐のような甘い香りがします。
これは期待できそう!
[ 桃の葉 ]
蒸留は、
原料となる素材を蒸した時に立ち上る「蒸気」を集めて
それを冷やして液体に戻す、というのが一連の流れです。
蒸気が素材の隙間を通る時に、素材の香り成分をキャッチして、
しっかりといい香りの蒸気が立ち上るように、
桃の葉はハサミで細かく刻んでみました。
[ 刻んだ葉をザルに山盛りセット ]
鍋には水を入れ、素材を山盛り盛ったザルをその上にセット。
蓋するようにじょうご(ろうと)をセット。
じょうごの口にホースをはめて、
ホース逆側の先端は、
蒸留されて出てくる蒸留水を入れるペットボトルにつなぎます。
[ 鍋、ザル、じょうごの径は全てピッタリはまるサイズを揃えました♪ ]
私の蒸留器は寄せ集めの材料で自作したので作りはわりとラフです。
理想を言えば、ホース部が銅やガラスなんかでできていて、
ホースを通る時に冷却ができればいいのですが、
この蒸留器ではアツアツの蒸気のままペットボトルまで進みます。
なので、
ペットボトル部分で蒸気を冷却できるように、
ピッチャーに氷水を張って、
そこにペットボトルを突っ込む形にしています。
ワインを冷やすイメージなのですが…見た目はなかなかですね。
(本当はペットボトルも熱に弱いので耐熱ガラスなんかが望ましい…)
[ 今回初めて使った鳥のピッチャーがなんとも可愛い ]
[ 氷でガンガン冷やしています ]
そして1時間弱、
お湯を絶やさず沸かして蒸気を出し続けて採れた蒸留水が写真の通り。
100ccくらい採れたでしょうか。
桃の葉の香り、杏仁豆腐のような香りがちゃんとしました♪
[ 透明の蒸留水。精油は採れず。]
蒸留をすると、部屋がその香りで包まれるのも楽しみ。
それと、もちろん室温も上がるのと、
わりと蒸気漏れをして湿度も上がるので、
夏は熱中症にご注意ください。
(冬のストーブの上で蒸留なんて理想的かもしれませんね)
蒸留は回数重ねる度に発見があり、
おもしろいので趣味として時々やっています。
いかに精油が少ししか採れないものであるかも毎回思い知らされます…。
最近では市販の家庭用蒸留器も
いいものが安価に手に入るようになってきているので、
毒性のある植物は避けること、やけどや空焚きに注意することなど、
最低限の注意さえ守れば、
好奇心に従ってあれこれ蒸留するのはおすすめです。
もうギリギリかもしれませんが、
夏休みの実験にもいいかも?
【 本日のおすすめ商品 】
◆やくしま地杉精油(幹)3ml
[ webショップ ] http://yawaraca.shop-pro.jp/?pid=65992335
私たちが精油の原料としている杉は、
屋久島育ちの人工林の杉である「地杉」です。
地杉の幹の精油には、
寝つきをよくし、睡眠効率をあげる“セドロール”という成分が
本州の杉に比べ20倍近く含まれています。
( 秋田県立大学木材高度加工研究所調べ )
都会でパワフルに頑張る人にこそ必要な、
休息のための香りです。
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