屋久島 やわら香

menu



屋久島に戻ってきたら
木蓮の花が咲き始めていました。

好きな花・・というより
魂揺さぶられる花、
という方が私にはしっくりくるかな。

「木蓮」と聞くと
二つ思い浮かぶものがあります。

一つ目は
「ぼくの地球を守って」というコミック。
登場する女性の名が「木蓮」。
植物と話ができる人だった記憶があります。
壮大なストーリーに10代のわたしは
のめり込んで読んでいました。

二つ目は
スターダストレビューの名曲「木蓮の涙」。
大切な命が先立つ経験は
誰にでもあるものですが
わたしはこの曲を聴くと
その時の感情にタイムスリップし、
いつか訪れる新しい別れにも
思いを馳せるのです。

そして木蓮の花を
しっかりとそばで見たのは
屋久島に来てからが初めてでした。

大きな手を広げるようなお花。
甘酸っぱいはにかむような香り。
笑っているような泣いているような
嬉しいような悲しいような
人の感情の複雑さを表したような姿と香り。

毎年、落ちてしまった花弁を生かして
香りを抽出してみようかなとは思うのですが
いや、きっとこのままの方がいい、、
という答えに
今のところ行き着くのです。

最近の投稿記事