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konitan
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ちょっとディープな屋久島の自然
2017年5月21日:島の自然
この4月から工場で精油を作っている小西(こにたん)と申します。よろしくお願いいたします。
屋久島は5年目ですが、まだまだ発見することが多い日々を送っています。
屋久島では特に自然が深く、簡単には目にすることができないものが多くあります。
そこで、今回は普通には目にすることのない屋久島の自然を紹介します。
手の写真ですが、「花」も写っているのがお分かりでしょうか?
では、こちらの写真では?
人差し指と親指の間に500円玉程の花が咲いています。
花だけ拡大すると・・・
これはランの仲間でタブガワヤツシロランという名前です。
「タブガワ」とはこの「やわら香」がある屋久島の集落の名前、「椨川」です。
もともと台湾の一部でしか見つかっていたこのラン、台湾以外では2015年4月に屋久島の椨川で初めて見つかりました。
植物と言えば、緑の葉っぱがあるものですがこのランには見当たりません。
光合成をしないからです。
栄養源はキノコです。その為、小さく緑がなくても生きていけるのです。
栄養源となるキノコは150年以上人の手が入っていない森でしか見つかりません。
実は、このランが咲く森は世界遺産にも国立公園にもなっていません。
椨川の森にこの小さな花が生き続けられること祈っています。
更に、このランの花粉を運ぶのはハエ、それも2mm前後の小さなショウジョウバエです。
この時もショウジョウバエがやってきました。
ショウジョウバエが花の中に入ると、花弁の一部が変形し、花の中にハエをとじこめます。
とじこめられたところには雄しべ(花粉)もあり、自然と体に花粉がついてしまいます。
そしてハエは花粉を他の花へと運びます。
こんな不思議なカラクリもあるんです。
地面すれすれに花が咲いています。
これは屋久島固有種のクワイバカンアオイ。
徳川家の家紋、三つ葉葵のモデルとなったフタバアオイの仲間です。
花はキノコに擬態していると言われています。
最後はコケの中にひっそりと生えるヒメチャルメルソウです。
こちらも屋久島固有種です。白谷雲水峡で写真を撮りました。
花の高さは指よりも低い、小さな植物です。
屋久島には縄文杉を始めとするでっかい自然もありますが、小さな自然も面白いですよ。
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